ゲーミフィケーションという言葉は、バズワードっぽくて、好きじゃなかったです。
でも最近になって、自分が得意なことはもしかしてそれかも知れないと思いました。
たとえば、モバイルウォーズを作った動機というのはそもそも、カードゲームを作りたいという事にはなくて。
「どうすればWebマネーを買ってもらえるか?」
というところから始まりました。
Webマネーはコンビニで気軽に買える電子マネーです。
何かサービスを始めたとき、課金してもらわないと、会社が立ち行きません。
なので、
「どうすればWebマネーを買ってもらえるか?」
を考えました。
答えはシンプルなものになって、
「最高に面白くて、強烈に興奮して、深夜コンビニにダッシュする!」
そんなものをつくれば良いのではないか?
という風に思いました。
強烈に興奮するというのは、コンピューター相手のゲームではあまりないだろう。
相手が人間のバトルなら、そう感じることもあるかも知れない。
その人の人柄がすけて見えたり、その人の人間関係をゲームの中で意識できたらどうだろう。
こういう「人間関係をベースにしたゲーム」を作れば、「深夜にコンビニにわざわざ行く」という動機づけが出来るかも知れない。
で、ケータイの小さな画面で作るゲームなら、カードがいいかなと。ここで始めて、カードゲームという発想が出てきました。
カードの前に、「人間関係ありき」でした。
そして「人間関係カードゲーム」という形になりました。
今、流行のダウンロード型アプリは、この辺のことをまったく考えなくて良くて、ボタンをポチッと買えます。だから、少し物足りなさを感じます。
ゲームが作りたい、ゲーム作りに集中したい、という人には、向いているんだろうけれど。
さて、「動機付け」の形を変えれば、まったく別の異業種でも、収益化のきっかけを作れるのかも知れない。
などと考えています。
つまり、
「人が、お金を払っても良い、と思えるほど楽しめることを作る」
ということになります。
これをゲーミフィケーションと言っていいのか、単に事業や会社を作るということなのかはわからないけど。
やってみたら、どんなことになるんだろう?
いろいろ考えてます。
誰かが作ってくれた、「ボタンをポチっとすれば買える」という便利な価値に、乗っかるんじゃなくて。
「欲しくて欲しくて仕方なくて、わざわざ手間ひまかけてそれをしてしまう。」
そんな仕掛けをしてみたい。