IoT時代のサービス設計と考え方「モノを喜ばせる」

ITやインターネットサービスは、これまでは、人がネットにつながることを考えていた。
つまり、自分たちがネットにつながって、嬉しいと思うことを考えていた。
これからは、人以外がネットにつながることを考えるようになる。
最初は、モノがネットにつながるようになる。これは、ITじゃなくて、IoTと呼ばれてる。
IoEというワードもあるけど、考える軸がぶれるので、まずはIoTから始まる。

人がネットにつながって嬉しいことを考えるのも、人。サービス提供者も享受者も人、常に人が中心。自分あるいは他人が求めることを考えていた。
でも、これからは、モノが中心。モノがネットにつながることで、人がどのように喜ぶのか?を考えるのではなく、モノが喜ぶことを考える。
感情のないモノが喜ぶはずがない、と考えると思考停止。そうじゃなくて、モノが喜んでいるように人が思える・感じられることを考えるということ。
モノが喜ぶ、だからそのモノに接する人が喜ぶ、という順番で考える。まず最初に、モノを喜ばせる。
この順番で考えないと、いつまでたってもひとりよがりの考え方になる。業者は喜ぶけど、エンドユーザは喜ばない、といったことが起こる。

人は、人のことばかり考えていられなくなった。
多くのモノのなかに存在する人、という視点が、これからは必要になった。
社会生活を快適に送るために、他人を喜ばせる必要があったけれど、これからはモノを喜ばせる必要が出て来た。

モノを喜ばせるということは、今に始まったことではなく、モノを磨くとか箱に入れるとか、むかしからやる人はやっていたこと。
この、「モノを喜ばせる行為」が、ネットによって可視化される。
よくモノを喜ばせている人にはメリットがあり、モノを喜ばせない人にはメリットがない。そんな社会が作られる。
これまでは自分の問題として、誰に評価されるでもなく、ひっそりと行われていた行為がソーシャルな行為となり、モノを喜ばせている人は他の人だけでなく、モノからも高い評価を受けるようになる。

IoTについて考えるとき、人を喜ばせるのではなく、モノを喜ばせることと考えれば、必要なサービスがわかる。

いままでは、ネットに接続する機器を開発していた人だけが、考えれば良かったことで、機器を利用して開発するデベロッパや、サービスを配信するプロバイダーは、機器のことについて考える必要はなかった。ビルドをアップロードするだけでよかった。
これからはそうもいかない。
ネットに接続する機器をどのように喜ばせようとしてるのか?は、デベロッパの提案の一部となる。
ユーザは、提案を見抜く。
提案が良いサービスは、皆んなに愛されるサービスになり、そうでないサービスは見向きもされない。

これからのサービスはスマホの外に出てくる。外に出た部分で、どのように差別化をするかが争点となる。
キーとなるテクノロジーはBLEとiBeacon。
デベロッパはこれらの仕様についてはもちろん、電子工作についてもひと通りの知識が必要になる。
かつて、みんながLAMPを始めたように。objective-cやJAVAを始めたように。
今度は、モノを喜ばせるために、モノについてよく知り、モノとのつながり方について、よく知る。
みんながそうなる時期が近づいてきている。

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