早い時期にニュースになった200〜300人の遺体が見つかったという若林区荒浜は、自分の自宅から自転車で20分の場所です。
平坦な田園地帯を抜けて、木々を超えて海を見る。たまにサイクリングに行ってはのんびりしていた、好きな場所でした。
気になって、写真を撮ってきました。
いま、こんな変わり果てた姿に。
写真奥が荒浜の方向です。
ここは本当は道路のはずです。
津波は、一段高いところを走っている東部有料道路を超えて西側にまで来たようです。
東と西をつなぐトンネルの中はこのようになっています。
津波はおそらくこのトンネルを抜けて西側にきたのでしょう。
西側も残骸だらけ。
残骸をふむとグニュっとした感覚。
靴が水にぬれて足が冷たい。
津浪はガソリンスタンドを破壊したのだろうか、辺り一面、むせかえる油のにおい。
だんだん頭が痛くなる。。。
こんな環境で道無き道を進んで、荒浜を目指す気力は、、、なかった。
荒浜へ続く道は残骸を片付けてつくられたのでしょう。
黄色いテープが張られて、立ち入り禁止区域になっていました。
近くを通りがかったおじさんが話してました。
「おらほさの車がみつからねーべさ」
車もあちこちに流されて散乱している。
最初は、田んぼに水がはられているのかな?と思いました。
しかしちょっと時期が早い。
しかも、潮のにおいがする。
まるで海のようだけど、本当はここは田んぼのはず。。。
以前はこのようにキレイに稲穂が実っていました。(2007年夏に撮影)
海のようになってしまった田んぼを復興させるのは、どれほど大変なんだろう。
生活の糧を失った農家の方々はこれからどうなるのだろう。
そんなことを考えずにはいられません。
被災地の人たちのため、どうか義援金をお願いします。