病院も断水、停電。
食事は非常食。
しかも石巻からの重症患者を受け入れるため、症状の軽い患者は退院させられているようだ。
奥さんはだんだん良くなってきている。水も飲めなかったのに、少し起き上がることが出来るようになってきた。
でも完治までは、あとちょっとかかりそうだ。ムリヤリ退院させられて、ぶり返したらどうしよう。そんなことを考えてしまう。
でも、入院したのが震災前だったのが不幸中の幸いだろう。もし震災後だったらと思うと、恐ろしい。自宅のベットでご飯も食えず水も飲めず、トイレにも行けないまま衰弱し、ずっと苦しみ続けていたと思う。
それを自分は何も出来ないままただ見つめる事しか出来なかっただろう。
家族がそばに一緒にいて、しかもみんなが健康。
いままで当たり前のように思っていたけれどもしかしたら、奇跡的なことなのかも知れない。
感謝せずにはいられない。