なぜ、こんなことになってしまったのか

愚痴っぽいタイトルですが、愚痴じゃないですよ。

 

自分がモバイルコンテンツ業界に入って13年目になります。

社会人はじめての会社が、モバイルコンテンツの会社でした。

それ以来ずっとこの業界にいます。

今は大きな市場になったけど、当時はまだ小さくて、しかも世界で初めてだった。

 

自分はこの13年の間、ずっとモバイルコンテンツのことを考えてた。

だけど、過去に1回、絶望したことがあります。

そして今はまたこの業界が、大嫌い!

まったく、夢も希望もない。

 

最初に絶望した時のお話です。

当時の収益のあげ方は、月額課金でした。

登録して、月に数百円の会費を払います。

解約することを忘れると、そのまま数百円を払い続けるんだけど、なんせ登録者数が何十万、何百万人といると、月の収益がすごいことになる。

最初は良かった。

こういうものが誰の目にも新鮮だったし。

ビジネスモデルや、何もないところからコンテンツを作るというのも、とてもクリエイティブだった。

 

でもね、儲かるんで。

まあ、ネコも杓子も参入しますよ。

そして、模造品が溢れます。

粗悪品も出回ります。

資本の原理が幅を利かせます。

「売れたものが正義。売れればそれで良い。売れるために手段は選ばない。」

そうなります。

 

いつの間にか、TVや雑誌や他のどこかで見たようなコンテンツばかり提供するようになり、オリジナルなコンテンツが出なくなった。

 

絶望でしたよ。

自分が想像していた未来は、モバイルだからこそ出来る、世界中を感動させるコンテンツが、どんどん生み出されることだったから。

 

仕事にも身が入らなくなり、よく怒られるようになりました。

失意のまま、退職して起業したんだけど「いつかはモバイルで、オリジナルのコンテンツを出したい」という夢は失ってなかった。

 

3年間がんばって、やっとチャンスが訪れた。

 

SNSのフラッシュゲームに新鮮さが失われつつある2007年。

「SNS内の人間関係をビジネスにしたら、大きな市場を作れるんじゃないか?」

ということに気づきました。

 

そして、モバイルウォーズを作った。

これはどう見てもカードゲームだし、ユーザはカードゲームとして熱中するだろう。

でも、ユーザはカードを欲しくてお金を払うわけじゃない。

このサービスのビジネスは、人間関係の上に成り立ってる。

カードが欲しいけど買えない人に、買ってあげることで承認欲求を満たし、自分が強くなることで自己実現欲求を満たす。

その体験のために、お金を払うんだよ。

だから、カードゲームのように見えるけどカードゲームではない。

という説明を、会社でしていました。

 

後で振り返ってわかったけど、これがソーシャルゲームだったんだね。

あの当時、ソーシャルゲームという言葉を思いついていれば、発明者として名前を残せたかもしれないな。

 

でもね、残念ながら、パテントが存在しない業界なんです。

最初に思いついた。

最初に作った。

最初に売れた。

そんなことには価値がない。

何しろ、パクってパクって、パクられまくるんだから。

オリジナルがどこに存在するかなんて、誰も興味を持ちようがない。

 

大きな市場があるとわかった。

それが、当たった。

誰よりも早くカードゲームを始めた。

自分たちが渦の中心にはなれなかったけど、流行になっている。

業界が大きくなった。

そこまでは良かった。

 

しかし、まずい。

まずいよ。

このままじゃまずい。

 

今ソーシャルゲームを遊んでいる、全ユーザのみんな聞いてくれ。

遊んでいて楽しいって思うのは、何でだと思う?

誰かが、楽しいって思わせてくれるからじゃない。

自分が、楽しい!って気づくからだよ。

 

ユーザは王様になっちゃダメだ。

王様になってしまうと、すぐに退屈する。

ユーザを王様扱いするサービスは、それをわかってない。

退屈する前に、何かをしようとしてしまう。

そのサイクルはどんどん早くなって、ユーザはやがて疲れて飽きる。

 

いまのソーシャルゲームはあと1年いけるとか、2年は大丈夫とか。

停滞した後はゆるやかに下降するとか。

のんきな声を聞くけど、そうじゃない。

その考え方が、まずい。

モバイルコンテンツが、ソーシャルゲーム一色になっていることが「変だ」と思わないといけない。

つまり、「ソーシャルゲームより圧倒的に熱狂できる何かが、突然誕生することで、市場が激変する」

こう考える方が良い。

 

未来を作るのは、俺たちなんだ。

ブルーオーシャンを発見する。

0から1を作る。

それをやるのが、俺たちの仕事。

 

この業界の仕事が、子どもたちにも、誰からも憧れられ、尊敬されるようになってほしい。

どこかで見たものをパクってばかりだったら、尊敬されるか?

 

13年も一途に想ってるんだ。

次の世代につなげるぞ。

 

会社経営の良さは、家族が増えること

 

会社経営することの良さって、なんだろう?

 

将来、会社経営したいという人は、なぜやりたいって思うんだろう。

 

 

自分がまだ、経営をしたことがないときは、お金持ちになれるイメージしかなかった。

 

経営をしているときは、良さを感じる余裕がなかった。

 

 

それから数年が過ぎた今、妻と子どもが出来て、経営者から会社員に戻った。

 

今は「むかし経営をしていたことがある社員」という視点で、会社を見てる。

 

 

昨日、会社のイベントがあって、行ったんだ。

 

それを見ていて、「ああ、経営者の良さってこれか?」と。

 

やっとわかった。

 

 

家族が増えるんだ。

 

 

もちろん疑似的な家族だけど。

 

みんながお互いに生活を支えあうから、会社で家族的なつながりが生まれる。

 

 

家族が増えたら嬉しいよな。

 

 

一家の長は、社長。

 

家族が増える喜びを一番感じられるはず。

 

そりゃみんな、社長になりたいって思うわけだよ。

 

 

俺もこんな素晴らしい場所でイベント出来るような人物になりたいな。