ベータ版公開の延期

むかし、Mooというサービスをプロデュースした。クローズドSNSで動画をシェアするサービスだ。PATHもTwitterもYoutubeも一般的でなかった2006年に、ガラケーでやろうとしたのは、今振り返ると早すぎた。誰も使ってくれなかった。早すぎるとダメなことを学んだ。

続いて2007年、モバイルウォーズというサービスを開発した。これは、カード合成ソーシャルゲームの発明だった。時代のニーズにマッチして会員も売上も増えた。しかし、体力のある会社に真似されユーザを奪われて負けた。発明は特許で守らなければいけないことを学んだ。

他にも1999年、ケータイコンテンツに初めてユーザと対話するフレンドリーな文化を創った。障害発生時に通知するスクランブルメールシステムを創った。業界初のモバイルコンテンツのコールセンターシステムを創った。2004年、仙台でモバイルコンテンツの会社を創業した。これらの仕事の実績を振り返ると、自分の得意なことはゼロをイチにすること。何もないところに何かを創る事だと思う。

すでに市場があるところに行って、市場を大きくすることには興味がないし得意でもないし、自分の仕事ではないと思う。

昨年から取り組んでいるサービスは確実に近未来の主流になる。これは自信がある。しかし、それがいつから主流になるのか?これにはまだ自信が持てない。2013年の夏だと思っていた。しかしもう少し先に伸びるかも知れない。先取りして失敗したMooの二の舞は避けたい。

そこで、2012年12月中にベータ版をリリースする予定だったけど、延期しようと思う。もうちょっと頃合いを見たほうが良いと思う。これは引き続きサービスの精度を高めるとして、もう一つ挑戦してみたいアイディアがある。これは市場を創るというよりは、もうすでに今ある大きな市場に参入する、というかたちではある。けれども、内容は斬新。世界にまだないアイディアと言える。新しいゲームのジャンルを創るくらい新しい。

このアイディアはすでに特許がある。自分のではないけれども。でも、特許を持っているということは、他からしたら安易にパクれない。これが、どれほどの優位性を保てるのか?ということを確かめてみたい。

類似品が出回ることはユーザにとってメリットがない。無料だからユーザにデメリットはないという見方もあるが、同じような内容ばかりであれば市場そのものが飽きられる。新しいことをしなければならない。しかし新しい試みが大手に簡単に模倣されては、ベンチャー起業は勝てない。

昔は、ベンチャーは大手にスピードの点で勝っていた。しかし今は大した違いはない。ではどうするか?スピード以外の点で優位に立たなくてはいけない。それが、特許。真似をさせないことで、スピード勝負から違う土俵で戦うことが出来る。誰もが真似をしたくなるアイディアとシステムで特許を取れるかどうか?

2013年の挑戦のテーマは、特許性の高いサービスを開発すること。