モバイルウォーズ開発日記

モバイルウォーズを開発していたとき、日記を書いていました。

MW開発日記

たくさんの発明が生まれる瞬間が、書かれてます。

必要は発明の母と言いますが、モバイルウォーズは当時の業界が向き合っていた問題への解決と、そのための思考の連続でした。

今となっては、何が新しくて何が新しくないのかの判別は難しいのですが、あの頃、多くの方に愛されたのは、新しさを求めるニーズに応えられたということもあったのかと思います。

世の中にまだない新しいものを作るときが、とても幸せです。

日記は長いので、トピックスを下記にまとめます。

2007年

6月26日、マニ誕生。

仮想通貨「○○ポイント」といったものに、名前をつけました。通貨単位であり、同時に強さの単位です。

6月28日、ジョン・アンドー誕生。

WEBマスターのキャラクター化です。後に彼を中心に様々なキャラクターが誕生して、メンバーとリアルタイムトークを繰り広げるまでに成長しました。

7月2日、カード合成システム着想。

2枚のカードを合成して1枚の絵柄が違う強いカードを生成するという発明でした。最初は、複数枚のカードを同時に出したかったんだけど、それを実現する技術力がなかったから、それでもなんとかできないか?を考えて、事前に合成しておくことになりました。

7月6日、カード合成システムの完成。

福岡のイベントの最中に作ってたみたい。

7月13日、全社会で社内向けに公開!

7月27日、ロボの着想。

これは、「自分がオフラインのときにもゲームが進行するオンラインゲームという発明」だったのかも?知れない。いまいち確信持てないけど。

その後「今いない人にちょっかい出す」というゲームが増えたけど、たぶんモバイルウォーズのロボが一番最初だったと思う。

ここに至るまでの、オフライン時に人がいなくて遊べない問題の解決にずいぶん悩んでいたみたいだし。他に参考にするものがなかったから、自分で考えました。

7月31日、メンバーとトーク開始。

キャラクター化した運営スタッフがメンバーのおたよりを取り上げて交流するコーナーです。

8月2日、ロボ公開。

8月4日、最初のヘビーユーザ登場。フリマ着想。

8月7日、ドーメイ誕生。

後にギルドとしてメジャーになる機能の発明?の瞬間です。もともとは、トレードの機能があって、そこから着想してたみたいです。SNSによくあるサークルやグループって、人数が多いと強い感じがするじゃないですか?それをカードバトルでやってみようかと考えて、同盟システムになりました。

8月19日、チーム戦のロジック完成。

9月10日、サーバが攻撃される

ずっと自宅のマックをサーバにして運営していた、というのが驚きです。今と違ってクラウドサーバが月1000円で借りられる時代じゃなかったんですよね。

このあたりから、翌年までの日記が紛失したようで、ここから先は、発明の記録というより運営日記になります。

 

2008年

2月28日、組織変更して日記が復活。

4月30日、課金開始

1枚数百円のカードがどんどん売れる、という状況でした。狙っていたものの実際にその通りになっていることが、本当に驚きでした。この頃は欲しいカードを指定して買ってましたが、その後カードルーレット(後に普及したカードガチャ)で売るようになります。

5月20日、ダイスバトルリリース

カード以外のミニゲームの結果が、カードゲームに影響を及ぼす、ということの実験でした。こちらにハマる人もいましたが。。。

5月30日、モバゲーに広告出る。

7月13日、初の1周年。

メンバーと一緒にサービスの誕生日を祝うのは、悲願でした。本当に嬉しかった!

 

2009年6月21日、終了。

あっさり書いてますが、心中は悔しい気持ちでいっぱいでした。せめて成功してくれたらあきらめようもあったんですが。

結局、他のゲームにメンバーを奪われて、モバイルウォーズはなくなりました。

「カフェ」という掲示板コーナーがありましたが、そこに「ドラコレの回復薬とモバイルウォーズのカードと交換しよう」などとたくさん書かれてしまうわけです。

お前が欲しいのは回復薬か!カードより回復薬の方が良いのか!などと、悔しくて仕方なかった。

 

この悔しさをバネにするために、今後は「発明」を言い続けます。

発明して特許をとって、模倣を防止!

モバイルコンテンツ業界に知的財産を普及します!

 

いちクリエイター

 

KLabに入社させて頂いて、仙台に事業所をつくり、仙台に根付かせる。

というようなことをやって、1年3ヶ月が過ぎました。

 

東北で優秀な人材を発掘するために、学生に業界のことを教えたり、ビジコンの勝ち方など教えたりする経験は、たいへん楽しいものでした。

しかし同時に自分がやけに歳をとったようにも思えました。

 

周りを見渡せば、活躍しているのは若い人が目立つ気もします。

しかし、経験が長いがゆえに発揮できるモノはないのだろうか?

 

若いうちはいいけれど、歳をとったらどうなる?

歳をとることに夢が見れなくなったら、将来がなくなるじゃないか。

 

どんな業界だって年月を積み重ねることで、熟練してより良いものをつくれるようになるといった、職人技があるはず。

それを、自分のような、業界14年プレイヤーが示さなくてどうする?

 

手取り足取り教えるのもいいけれど、やっぱり背中を見せたい。

つまり、作品を世に出したい。

 

これは多分、いちクリエイターとしての欲求。

いまはただ、何かを作って表現して、誰かを喜ばせたい。

子供のころからずっと続けてきたことだから。