10年越しのビジョン

9月2日は、40歳の誕生日。会社をつくって1年目。ちょうど、10年前の2004年も、会社をつくって1年目に30歳になった。10年の節目。この間に経験したいろんなことを糧にして、これからの経営者人生は、大きく成長していきたい。

10年前に語ったビジョン。IT界のトヨタになる。地方都市にとって、巨大な影響力をもつことで、戦後の国策を是正したい。つまり、東京に一極集中し婚期が遅れ、老いて行く国を再成長させるための救済策になりたい。いずれ、行政区の名前を変えるくらいの重要な存在になりたい。

当時はまだ目新しかった「東京を離れて地方でIT系の会社をやる」ということに、こんな大きな覚悟が必要だった。でも、さすがに10年もたった。何度も倒産しても、何度も退職しても何があっても、ずっと同じビジョンに向けて努力を続けられている。いまは前よりは自然体に言えるようになった。

どうやって達成するかのロードマップも描いていた。モバイルがあると楽しく歩ける街。つまり、ハードウェア。車やビル。建設業界や行政。すべてをモバイル中心に再構築された街をつくるんだ。製品だけでなく、サービスやノウハウや技術を輸出する。ソースはここ。http://japan.cnet.com/sp/v_select/20306027/2/

モバイルという言葉は、とんと聞かなくなったけど、要は、データ化された、もう一人の自分。最近は、ビッグデータとかクラウドとか、いろんな言葉で言われてるけど、要は人。人中心の世界を作る、ということ。自分が欲しいと思うちょっと前に、モノがあっちから近寄って来てほしい。それを実現する世界。察しの世界。モノが主人の顔色をうかがって、先まわりして提案する。すべてのモノが、長年つれそった執事のようになる。これは最高に気分がいいぞ。面倒なことはすべてモノがやってくれる。

そして10年後。未来は向こうからやってきた。それがIoT。モノのインターネット。ネットがモノにつながるようになる。ようやく10年前に思い描いてたビジョンに近づける。モノは小さいものから大きいものまであらゆるものがネットにつながる。ネットにつながらないモノは気が利かないから欲しくない、売れない、という未来が来る。

ギジンという社名は、擬人化からとったけど、こういうような未来のビジョンを実現したい、という意味を込めた。擬人化と言っても、モノを美少女キャラになぞらえて玩具にする、ということではない。くれぐれも。

面倒なことから解放された人類は、人がすべきことに集中できる。それが、遊ぶってこと。人は、遊びのなかから新しい価値を見つけ出す。人は、人にしか出来ないことに、集中する。自分がやっていて一番、楽しいことに集中できる。それでいいんだ。

 

ツイッターまとめ

最近は、移動中の時間も増えて、考える時間も増えて、良さそうな気づきがあったときに、忘れないようにつぶやくことも増えました。まとめてみます。

 

リリース日を延期します

アプリベンダーの立場から、IoT市場に参入するための突破口を、iBeaconに見つけてから、会社をつくって、アプリ開発をする日々でした。

自分らが開発している間にも、iBeaconを利用した試みが、あちこちで行われてます。それらを傍目で見ていて気づきました。このままでは、自分たちもすぐに同じ壁にぶつかってしまうことになる。

壁を乗り越えるためのアイディアはあったものの、当初は、リリース後に機能追加して対応する予定でした。でも、考えを変えました。対応してから、リリースすることにします。

またしばらく、会社をつくったのにサービスがない状態が続きます。この状態は、なにをしているか聞かれても説明がしにくいので、早くアプリを世に出したかったですが、既に気づいている問題があるのなら、対応してから出す方が良いに決まってます。

そこで、8月中に出す予定をやめて、年内に出します。

急いては事を仕損じる。思えば今まで、急いでばかりでした。リリース日が目前に迫ったとき、延期の判断をしたのは、初めてかも。拙速は巧遅に勝ると思っていたけど、急ぎすぎていたかも。実質2ヶ月の開発でリリースは早すぎる。せめてあと2ヶ月は、欲しいよね。

そんなわけで、またしばらく沈黙が続きます!

先見性と突破力

プロフでも書いてるけど、1999年のi-modeが始まった年にモバイル業界に入れたことは、運が良かった。2004年に、地方でモバイルの仕事を広め始めたのは、成り行きだった。後で振返ると、早くから始めた方だったと思う。でも、2007年にソーシャルカードゲームを発明できたのは、自分の意志だった、そのとき感じていた業界の問題を解決したいと願った結果だった。その後、ソーシャルカードゲーム市場が、とても巨大になったことが、自分の人生を狂わせた。自分には、「先見性」と「突破力」という能力があると思ってしまった。

ソーシャルゲームが広まるにつれ問題もあらわになり、なんとかしなきゃと発明家を自称して、アプリを作ったりしていたが失敗した。今思えば、スマホに最適化したソーシャルカードゲームを作ることが正解だったことを、パズドラが証明した。

成功する方法は多々あれど、そのやり方では必ず失敗するというノウハウは、だいぶたまってきた。大前提は、何かに挑戦するときに、自分で会社も作れないようでは、スタートラインに立っていない、ということ。要は、自分でリスクをしょえるか?その挑戦が失敗したとき、ケツをまくるのは他人か自分か?ということ。自分でないと、ダメだ。

そういう意味では、今の挑戦は、スタートラインには立てていると思う。会社は作ったのだから。自分のなけなしの貯金で。スタートラインには立った。さて、こうなると、売上を立てないとまずい。売上がないと、会社がつぶれてしまう。さて、何が売れるのか?自分が売りに出来る能力は「先見性」と「突破力」で、結果を残したことがある、ということくらい。なので、それを必死にPRしてる。後は、アイディアも多少は出せるかも知れない。

で、今していることは、おそらく世界の誰かがすでに気づいて、今まさに開発しているであろうこと、でもまだ世には出ていないこと。スタンプラリーばっかりでうんざりしているにも関わらず、それに代わるアイディアが出ない現状を突破するための、iBeacon活用のアイディア。数年以内に数兆円と言われるIoT市場を、我々アプリベンダーが掘り当てるための、最初の突破口をiBeaconと位置づけてる。これを突破するために、あれこれ手を広げず、この壁に集中して、叩きまくっている状態。アプリは、今月中にリリース目標!

 

祈っていること

新しいアプリを作っていて、そのために会社も作って、毎日働いているけど、モバイルウォーズのお問い合わせもちょくちょく頂いてます。みなさんの行き場のない声が、めぐりめぐって最後にたどり着いたという感じです。。無視もしにくいことなので、何か少し書いておこうと思います。

自分は、昨年2013年の夏の復活のときは、立ち上げをやりました。立ち上げた後は、少しだけ関わって、それから関わらなくなりました。で、それはいったん閉じて、また2014年に始まるっていうので、みなさん待っていると思うんですけど、自分はそれにも関わってないです。

たしかに生みの親ではあるんですけど、自分が関わっていないということは、実は今が始めてではないです。今までも、プロデューサーが変わったり、そのとき自分はサーバ守ったりメンバーとトークを書いていただけだったりとか。でもまたプロデューサーの役割が戻って来たりとか。そんなときは、アンドーおかりなさいとか、そんなトークを書いていた気がします。でもまた何故かプロデューサーではなくなってしまって、他の仕事をしていたりとか。

離れたくないのに、離れていた、ということを、けっこう繰り返していました。モバイルウォーズが、やっているのに、自分が(ほとんどを含めて)関わってないということは、今これで4、5回目くらいじゃないかなと思います。

モバイルウォーズに関わるということが、なかなか自分ひとりの意志で、思うように動いてくれないんです。まるで、一人の人格を持っているかのように、聞き分けの悪い放蕩息子のように、俺は俺の力で生きるんだ!とか言われて呆然としている、そんな親の気持ちです。

2007年の、生みの時の苦しみは昨日のことのように覚えてます。なので、モバイルウォーズの問い合わせを頂くと、そのころのいろんなことを、思い出します。思い出してもしょうがないし、今の仕事に悪影響があるわけではないんだけども、少し思い出して、良いことばかりではなかった時期に、少し浸ってから、また今やるべき仕事に戻る、というそれだけです。

ぼくからみなさんに伝えられる情報というのは、特になにも持っていないんです。ただ、成功を祈る、サービスの長い存続を祈り、メンバーの皆さんが楽しんでくれることを祈っています。

 

今の問題の解決を目指している

昔、国内で流行っていたソーシャルサービスのmixiには、足あと機能があって、誰が自分のマイページを見たかわかるようになっていた。この機能がサービスの健全性に役立っていたけど、同時にmixi疲れという言葉を生んでいた。見られてるってことを気にしすぎちゃうんだ。見ず知らずの人に、足あとありがとう、とか言われるのが、気持ち悪かった。

このmixi疲れをなんとかしたいと思って、気軽に別人になれるサービスを作りたくて、モバイルウォーズを作った。モバイルウォーズはゲームの部分のインパクトが強かったけど、本家はもともと簡単に別人になれるアンチソーシャルサービスだったんだ。

今は、LINEが流行っていて、そして既読疲れなんて言葉が生まれた。既読になったら返事を出さなきゃとか、既読になったんだからはやく返事が欲しい、とか思ってしまう。イライラしてしまう。これは問題だ。解決しなきゃ。

既読疲れをなんとかしたいと思って、今新しいアプリを作っている。今回も、気楽に別人(匿名)になれるサービスだ。

なんだかいつも、同じことを繰り返している気がするけど、モバイルコンテンツは、人の影に暖かい光を当てる、ことが役割だと思っている。人は、表の顔だけでは生きられない。適度な毒が必要なんだ。

 

 

IoT市場開拓のために

あらゆるモノがインターネットにつながる未来は、放っておいても訪れるけど、ただ黙って待っているわけにはいかない。来るべき新市場のリーダーになっていたい。

モノのインターネットへの期待って、ネット産業よりも、斜陽産業の方が高いかも知れない。白物家電とか。もともと物を作っていた企業が、自社商品をネットにつなぐことで付加価値をつけることで、もっと売れるようになるんじゃないかと。

でもそうはならないと思う。

IoTは、モノにネットをつなぐんじゃなくて、ネットにモノをつなぐこと。要はネット側の理屈。ネット企業のリアルへの市場拡大のための提案であって、リアルでものづくりをしていた企業にとって脅威でしかないはず。IoTが広まった未来でも、モノが中心にはならない。中心はネット。ネットのなかにあるどこかが、中心。ものづくり企業の今までのものづくり技術は、主役にならない。ものづくり企業はIoTならではのものづくりのやり方をつくらなきゃいけない。厳しい自己否定、成功体験の上書き、破壊的イノベーションが必要。

その前に、小さなハードウェアベンチャーが無邪気にやりたいことをやっていたら、いつのまにかIoTならではのハードウェアのつくり方をつくってしまって、破壊的イノベーションを起こしていた、になりそう。

ギジン社ももちろんそんな小さなハードウェアベンチャーになって、破壊的イノベーションを起こして出る杭になって、大手から煙たがられる存在になるわけです。IoTの提案企業として当然です。でもハードウェアに進出するのは、まだ時間がかかりそうです。今年の話ではないですね、来年から検討をはじめる、という感じ。市場参入して勝つには、市場のことをよく知らないといけないので、一部のギークをのぞいては誰も斬新なハードを望んでいるという気がしない今は、様子見です。でも、スマホもそろそろ飽きてきたかも、という感じもします。

スマホじゃない他の何かがないかな?いいのがあったら即、欲しい。というニーズが市場に変化するのがいつか?ニーズを確認する方法として、IoTでコアとなるテクノロジーを使用したアプリを、そろそろ世に出します。このアプリが広まれば、コアテクノロジーへのニーズがある、ということなので、IoTへのニーズもあるという確信、手応えをつかめます。

IoTへとつながるテクノロジーが揃ってきているのに、アイディア・キラーアプリがない今、誰もがそこを狙っているけど、突破出来ていない、という状況。。。

そこで、いの一番に名乗りをあげる!アイディアを盗まれても問題ないくらい、誰にも負けないスピードで拡大して、圧倒的ナンバー1を維持しながら成長を続けて、巨大企業になる!!

 

 

最近はアプリの開発三昧

昨年の夏はモバイルウォーズの続編を作ってた。だけどそれはいったん閉じて、今度またどこかで再開するみたいだけど、今回は関わっていないのでいつどこでどうなるのかさっぱり知らない。それにも関わらず今もコメントを頂いてます…ありがたいやら、申し訳ないやら。

今してることは、、、4月に会社をつくってアプリをつくり始めて、6月に会社を引っ越しして(場所は相変わらず仙台)、またアプリをつくってる。作り始めたのは5月くらいだからまだ開発途中。だから特に何かを言うようなことがない日々。8月にはリリース予定なので、一所懸命、仕事してます。今度はiPhoneアプリ。持ってない人は、iPhone買っておいてね。あ、バトルゲームじゃないです。

人前に出るようなことは、、、6月はStudentxというイベントで、成功体験や失敗体験などのチャレンジをテーマに、学生に向けてお話しました。7月は石巻ハッカソンをサポートします。

今はとにかく8月のアプリのリリースに向けて全力!

 

スタートアップの最小構成

5月にひとつもエントリしないまま6月になった。毎月1回は更新してたのに。忙しかった。忙しいという字は、心を亡くすと書く。文字通り。これが会社をつくるということだよ、そうだった、思い出したよ。10年前に会社をつくったばかりの時、基本的には何もかもひとりでやらなきゃいけない。そして誰かがJOINしてくれたら、その人がやることを自分がやらなくても良くなる。そんなことの繰り返しで、少しずつ時間がつくれる。

ギジンも自分以外の人がJOINしてくれるようになった。最初の一人はCTO!CTOが見つからないスタートアップが多いとか、CTO探しに苦労するとか、そんな声をよく聞くけど、最初にCTOのいないスタートアップは考えられない。CEOが技術をわかってればいいのかも知れないけど。それにしても最新のテクノロジーを追いかけながら経営するなんて離れ業、大変そうだ。

最小のスタートアップの構成は、ハスラー、ハッカー、ヒップスターの3名と言われてる。自分は漫画家出身で絵は描ける、技術も学んでプログラムも出来る、よし、これで思い描いていた理想を実現できる、そのはずだった。すべて自分が手がければ、妥協のない理想の世界を作れるはずだった。でも無理だった。時間は有限だ。ひとりで理想を追求している間にも世の中は進歩してる。ひとりでやるとスピードが鈍る。少しでも早くやろうとすると、全てに妥協せざるを得ない。そして全て自分でやって、世に出した。そして、全てが中途半端に終わった。結局は、自分に一番向いていることに集中することが、自分のためになるんだ。

じゃあそれは何だろう。自分に向いていることは、ハッカー(技術者)だろうか?いや、自分よりもっと出来る人を知ってる。じゃあ、ヒップスター(デザイナー)か?いや、自分よりもっと出来る人を知ってる。まさか、ハスラーか?ハスラーってなんだ?ビリヤードをする人か?くらいしか知らなかった。どうやらハスラーは営業のことらしい。営業ってなんだろう。物を売り歩けばいいのだろうか。そうか、チームを売り込むのか。俺たちは最高のチームだぜ、価値ある挑戦するぜ、大化けするぜ。さあ、買ってくれ、支援してくれ、投資してくれ、と。

おいおい、それって自分が一番、苦手だった分野じゃないか。ずっと投資してくれなんて言えなかった。人の金を預かって事業するなんて勇気は持てなかった。過去に出資してもらったことはあったけど、そのときはチームのリーダー(社長)ではなかった。そんな軽々と投資してくれ、なんて言えることではないと思っていた。

しかし今は違う。確信がある。自分は、最高のハッカーとヒップスターを知っている。彼らとチームを組めば最高のものが作れる。

そして、過去の経験から、自前の資金だけで大きくなろうとしても、難しいことを知ってる。だから支援してもらわないといけない。そして、出資者を信じないといけない。投資家を同じチームの一員として迎えないといけない。大化けするシナリオを描いて、急成長して急拡大しなければいけない。そうしないと、失敗すら出来ない!!誰にも知られずに生まれて、誰にも知られずに消えていく。あ、そんなことしてたんだ、ふーん。それだけだ。何も残らない。誰の役にも立たない。バッドノウハウも共有できない。だから、失敗を怖がって、小さな成功を手に入れようとしてはいけない。飯が食えればいいや、では、そのうち飯すら食えなくなる。

でかい成功をつかもうとする、そこから始める。それがIT業界。挑戦を続けるんだ。挑戦を続けることが価値を生む。